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四国食べる通信

製作者   :株式会社四国食べる通信
所在地   :香川県高松市
建設時期  :2015年11月~2016年3月
竹の伐採本数:孟宗竹60本

バンブーグリーンハウスを作ろうと思ったきっかけは?

情報誌と食材で四国の生産者と都会の消費者をつなぐ「四国食べる通信」という事業を行う中で,想いを持った生産者に触発され,自分たちでも農作物を育てようと,2015年2月頃より,耕作放棄地を耕し,四国食べる農園を始めるに至った。また,同じ頃,すぐ近くの有馬氏がBGHを建設しており,そのワークショップに参加して,フォルムの美しさと,自分たちの手で造ることの出来る創作性に魅了された。そして,実際に夏野菜を育てる過程で,苗を立てるためのスペースや作物をドライにするための場所,また農具を置く場所が必要になり,それならばと,BGHの建設を決めた。

BGHを製作する中で苦労した点、工夫した点は?

正直,苦労と感じた点はほとんどなかった。というのも,ほとんどの組み立てを自分たちだけではなく興味のある仲間を集めて,ワイワイと楽しく作ったからである。骨格となる部分に関しては,オープンなイベントとして20名前後を集め,日々の細々とした作業に関しても,複数名で作業をするようにした。”みんなで作る”ようにしたということ自体が工夫した点と言えるかもしれない。

 

苦労とは感じなかったものの,仲間の助けがなければ大変だったと思うのは第一段階の竹の伐り出しである。林業経験者が手伝ってくれたお陰で一気に片付けることができたが,そもそも4mの竹を運ぶのは軽トラでは不可能で,2tトラック等が必要になって来る。自分自身が農家ではないため,そういった設備は周囲のサポートがあったからこそ完成にこぎつけることができたと感じる。

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BGHの使用状況を教えてください。

現状は,農園自体をそれほど活用していないので,BGHも農機具置き場として使っているくらいですが,ハウス自体は大型の台風の直撃を受けながらもほとんど影響なく,2年を経過しております。傷みが来ているのは,一箇所,筋交いの竹に割れが入っており,そこは修理が必要だと感じています。

これからBGHを作る人へアドバイスをお願いします。

※竹の加工に手間がかかるので、仲間集めが重要だと思います。

※竹を伐採に行くときにある程度,竹の太さや長さのイメージをしておくことが必要だと思います。

※竹は割れることもあるので,ビスは極力使わずに番線とボルトでしっかり固定する方がいいと思います。

※図面を見て考えると難しく感じると思いますが,やってみると大変さより楽しさが上回ると思うので,

 まずはとにかくやってみることが大事だと思います。

 

BGHができたこともそうですが,作る過程で色々な人たちに関わってもらって,

いまにも続くつながりができたことはすごく大きな収穫でした。

文章:眞鍋邦大
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