09_広島県福山市熊野町
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建設時期 :
竹の伐採本数:
里山里地交流促進等事業実行委員会
広島県福山市熊野町
2018年10月~2019年3月
孟宗竹70本
バンブーグリーンハウスを作ろうと思ったきっかけは?
福山市農林水産課では、市民ボランティアである里山里地協力隊を組織し、地域、企業、及び行政が協働で里山里地再生・保全事業に取り組んでいる。また、近年放置竹林問題が全国的に問題になっており、里山里地の再生・保全事業に取り組む熊野地域でも竹林の伐採活動を毎年行っていた。
このたび、地域の里山整備活動と竹を主とした様々な里山の資源としての活用策をマッチングし、福山市から里山里地の保全に向けた取組を発信していくことを目的にBGHの製作を始めた。
BGHを製作する中で苦労した点、工夫した点はありますか?
里山里地協力隊の有志が集まった実行委員会と事業に取り組む熊野学区まちづくり推進委員会と行政が協働で製作した。竹の太さに合わせてボルトの長さを調節したりと、現場での工程変更が多く苦労した。しかしながら、ワークショップで津山市(たかくらぶ)等のBGH製作経験者の技術指導を受け、不明な点を質問できるバックアップ体制があったことで作業をスムーズに進めることができた。
また、完成日の3月9日にBGHのお披露目会を兼ねて「里山バンブーフェスin熊野町」を実施し、市内外に向け竹の活用方法を発信した。イベントではBGHのライトアップや企業と連携した竹あかり作成ワークショップ、竹で作るバームクーヘンなどを実施した。
BGHの使用状況(ハウスの利用、耐久性等)を教えてください。
2019年4月より活用を始め、ゴーヤーアサガオなどの育苗ハウスとして活用しており、今後は地域のスーパーでの販売も検討している。 耐久性については,完成して間もないため現状問題はない。
これからBGHを作る人へアドバイスをお願いします。
最初に行う竹の伐採は危険を伴うため作業には十分注意してください。
特に斜面での作業は各自安全確認ができるマニュアル等が必要です。
製作に当たっては手順や工夫した事例をBGH製作経験者と共有した上で、状況に合わせて試行錯誤しながらの作業になると思います。また、福山市ではもう使わない、鉄パイプやハウスの扉などを再利用しました。
最後に、「BGHを通じて循環型の農林業や景観保全による地域活性化に貢献したい!」といった将来のビジョンを持ち、製作に取り組んでもらえば、モチベーションアップになりよりよいものが作れると思います。
島田拓也
文章: